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ダンススタジオにデザインは必要?

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ずばり言うと、必ずしも必要なものではないと私は考えます。

長年スタジオやスクールを運営している事業者の中には、デザインに疎い方も多くいます。それでも、会員の口コミやリピーターによる広がりで、意図的な広報を行わずに安定した運営や新規獲得ができています。

では、まったく広報を行っていないのかというと、そうではありません。広告塔となる会員の満足度を上げ、口コミの数や紹介を増やすことで、広報活動を行っているのです。

目次

既存会員の満足度を高める

例えば、以下のような点が挙げられます。

  • ダンス的・人間的な成長が期待できる
  • 行きたくなる、通わせたくなる空間(施設やスタッフの雰囲気など)
  • 講師や会員との交流が豊か(仲間がいる)

ダンススタジオは、単にダンスを学ぶ場ではなく、日常生活の中で心の隙間を埋めてくれる役割も担っています。そのため、ダンス提供の過程でホスピタリティが高ければ、デザインやダンスの質に頼らずとも集客は可能だと考えます。

では、すでに顧客満足度が高く、集客ができているスタジオにおいて、デザインは不要なのでしょうか?

スタジオ運営において、新規の集客と既存会員の継続(満足度)の2つの視点がありますが、それぞれの視点においてデザインが役割を持ち機能をすることは十分に考えられます。

デザインの役割とスタジオ運営のタイプ

デザインにおいて、結果に向けた機能的デザインと印象のための情緒的デザインがあります。それぞれの目的に応じた役割があり、スタジオ運営のタイプや現状によって必要性を判断することが求められます。

デザインの役割

デザインには、大きく分けて以下の2種類があります。

  • 機能的デザイン – 結果を出すためのデザイン
    • レッスンスケジュールや料金など、必要な情報を正しく伝える
    • 問い合わせや来店など、次の行動に移しやすい設計をする
  • 情緒的デザイン – 印象を左右するデザイン
    • 雰囲気や感情、趣向などを共感を伝えるデザイン
    • 期待感を高め、ターゲット層とマッチさせる
      • 例:キッズクラスなら可愛らしい、女性向けならエレガントなど

ダンススタジオの主なタイプ

大きく4つのタイプに分類しておきます。

  • 地域密着型
  • 都市型
  • 特徴特化型
  • スクール型

地域密着型

その地に根付いた講師が多く、テクニックの高さや有名ダンサーであることが条件ではなく、安心して生徒が通い続けれるホスピタリティの高さが評価されやすい傾向があります。オーナーと講師陣の意思疎通ができており、一つの組織(スタジオ)としてサービス提供への意識ができている印象です。

都市型

ネームバリューやテクニックも高い有名ダンサーが多く在籍するスタジオで、講師を目的とした生徒が多く、スタジオへの帰属意識があまり高くないのが特徴です。その代わり、外部からの人の出入りもしやすく、地方や海外からの一時的な集客にも強く、ワークショップの開催なども盛んです。

特徴特化型

現役のダンサーオーナーや特定の属性に強い、ブランディング意識の高いスタジオで、近年だと内装にこだわりSNSでの発信力の高さを生かした集客やBRAKIN’、K-POPといったニーズに合わせて特化したクラスを提供するスタジオなど、独自性の高さを売りにしています。

スクール型

特定の拠点(スタジオ)を設けないダンスレッスンの運営方法で、主要エリアから離れた場所のレンタルスタジオや遊休スペースなどを間借りし、小規模で始めるスクールタイプです。スクールオーナー業としての運営に限らず、プライベートレッスンなどダンサー個人での運営も多く見られます。

デザインの役割とタイプ合わせ

例えば凝った強いキービジュアルが必要な場合とそうでない場合があります。

都市型や特徴特化にはブランディングとして効果的でも、地域密着やスクールが同じブランディングをしてしまうと、刺激が強すぎて参加ハードルを上げてしまうので、素人感のあるマイルドなデザインが受けやすいなど、役割とタイプを合わせてデザインの方向性や介入範囲を決める必要があります。

デザインが関わる主な範囲

グラフィックデザインの中でも、広報に近いデザインの範囲として以下のものが挙げられます。

  • ロゴなどブランディングを伴うベースデザイン
  • 発表会などのイベントデザイン
  • チラシやポスティング用の広告デザイン
  • SNS用のビジュアルデザイン

これらのデザインがいつどの様な規模で必要であるかは、スタジオの現状に応じて判断する必要があります。

よくある課題

ダンススタジオのデザインでは、キービジュアルは良いものの、情報整理や読みやすさに欠けるケースがよく見られます。ビジュアルが整っていても、情報伝達のための設計には専門知識が必要であり、そこへの意識や予算が優先順位的にも後回しになる傾向です。

デザインは誰に向けたものであるか?

ダンスイベントやダンサー向けスタジオではコンテンツ力やダンス力が重視されますが、地域密着のダンススタジオやスクール型運営の客層の多くは非ダンサーです。
(例:これからダンスを始める人、子どもにダンスを習わせたい保護者)

では、その層に好感を持ってもらうためには、デザインは必要だと考えますか?

改めて、この問いを残して、今回の記事を締めさせていただきます。

これらの属性や知識を踏まえて、“デザインとどう関わるか”を考える機会となれば幸いです。
反応が多ければ、スタジオのタイプに合わせた“デザインの役割”についても詳しく解説していきます。

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