発表会のパンフデザインが持つ可能性とは。
ダンス業界での制作実績15年以上の経験から、クライアントさまの視点を通じて多くのことを学んできました。特にダンス事業者さまからは、目に見える利益よりも、心や思いからくるご要望をいただくことが多々あります。
今回は、発表会のデザインに込められた思いと、その効果についてお話しします。
還元という考え方のデザイン
発表会におけるデザインのコアアイテムであるパンフレットには、表紙のキービジュアルをはじめ、代表挨拶、プログラム、クラス写真、講師からのコメント、レポート、アルバム、インフォメーションなど、多様な情報が掲載されています。
プログラム中心の折りパンフから冊子形式まで、仕様は予算や目的によって異なり、デザインや情報設計にもスタジオのスタンスや個性が色濃く反映されています。あるオーナー様から、「発表会のパンフレットは生徒や保護者様へのプレゼントなんです!」というお言葉をいただいたことがあります。
これは“ギフト”という考え方でした。
具体的な要望としては、
- クラス写真は全員の顔がわかるように大きく掲載したい
- 保護者が分かりやすいように名前を載せたい
- 紙の厚みなど品質にもこだわりたい
これらは「喜んでもらいたい」「残せるものにしたい」という思いからのリクエストでした。

クライアントさまでもある、こちらのスタジオは30年以上続いており、パンフレット制作からも感じるホスピタリティや還元の姿勢は、スタジオの運営そのもので、長く会員様たちに愛されている要因の一つだと考えます。
営業資料としてのパンフレット
先ほどの一例を元に、
還元以外の目的で機能していないのかというと、そういうわけではありません。
これまでの制作経験から弊社では、その1年の集大成とも言える発表会のパンフレットはスタジオの営業資料とも捉えています。
パンフレットからわかること
観覧にあたり必要な情報以外にも、スタジオとして伝えられることが数多くあり、新たに見にこられる方や、参加している既存会員にとっても貴重な情報源です。
例えば、
- 挨拶や写真からスタジオやオーナーの雰囲気を感じられる
- クラス写真から検討しているクラスの年代層や男女比率、人数が知れる
- 既存会員さんがスタジオの紹介をし易くなる(雰囲気が伝えやすい)
- 体験にきた方へのスタジオの案内がし易くなる(情報がまとめられている)
パンフレットに載っている様々な情報が、既存会員の満足度を高めると同時に、営業資料的な役割も持ち、新規層に安心感を与えます。ただし、個人情報を含む場合は不用意な配布を避けることが大切です。
ギフト視点が生み出す好循環
ギブ&ギブの精神と同様にギフトという視点(渡す・届ける)や思いは、会員(顧客)の満足度に繋がります。
時間や費用など初期コストはかかりますが、継続率や口コミ、紹介の増加、また成果物が営業をサポートしてくれるという好循環を生み出してくれます。
1年に1度の発表会を営業機会とも捉え、デザインを通じて今後の目的や期待する効果を設定してみてはいかがでしょうか?

